イケメン王宮、真夜中のシンデレラ/ALLキャラ短編集
第1章 二人のハロウィン~アラン編~
「あっ…ふ…アランっ…」
そう言ってユヅキが頬を染めて涙目になるのも構わず、アランは舌でユヅキの口を開け、ユヅキの舌の上へとキャンディを転がした
「んっ…アラン…甘い…」
肩で息をしながらユヅキがそっと唇を離すと、アランはニヤリと笑った
アラン「悪戯って言うなら、これぐらいしないとな」
そうしてユヅキを抱き締めながら、そっとユヅキの耳元に甘い声でアランは囁いた
アラン「でもこれ以上に甘いこと、今からしてやるから覚悟しとけよ」
そう言ってアランに軽々と身体を抱き上げられた私は、ベットへと横たわらせられた
「アラン待って…、まだ皆、起きてるから…」
アラン「そんなの知らねえよ、先に誘ってきたユヅキが悪い」
「…っ、私、誘ってなんて…」
そう言ってアランの胸を押してみたが、私が力で敵うはずもなく、優しくベットへと腕を縫い止められてしまった
(それにしても、ユヅキみたいなこんな可愛いお化けなら毎晩でも来て欲しくなるな)
そう思いつつ、アランはユヅキの額へとキスを落とした
アラン「お前、俺以外にそんな姿見せんなよ?…じゃなきゃ俺みたいに悪戯されるぞ」
そう言ってアランが眉を寄せるとユヅキはふっと頬を綻ばせた
「アラン以外の人はそんなことしないよ…」
そんな無防備なユヅキを見て、アランは溜め息をつきながらユヅキの首筋へとキスをし、そっと呟いた
アラン「…まぁ今夜は帰さねえから、悪戯されることもないか」
そうして二人の甘いハロウィンの夜は更けていくのだった