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イケメン王宮、真夜中のシンデレラ/ALLキャラ短編集

第3章 二人のハロウィン~ジル編~


私が廊下を歩いていると、次はレオと前から歩いてきた


レオ「あぁ、いたいた。ユヅキちゃん探したよ。…ところで、そんな大きな籠を抱えてどうしたの?」


「実はハロウィンだから皆にお菓子を配ってて…はい、レオもどうぞ」


レオ「え?俺にもくれるの?ありがとう、ユヅキちゃん」


そう言ってレオは、アランと同じように私の頭をポンポンと撫でた


「…ところで、私を探してたってどうしたの?」


レオ「あぁ、それが実は…」


首を傾げながら尋ねた私の後ろを見て、レオはひきつった笑顔を浮かべて私を撫でていた手をすっと下ろした


(……?)


レオの行動が気になった私は疑問に思い、とっさに口を開いた


「レオ、一体どうし…」


??「……ユヅキ」


私が振り返るとそこには笑顔のジルがいた


「あっ!ジル!!」


そう言って笑顔でジルに駆け寄ると、レオは気まずそうに目を反らした


レオ「…無事、ジルとユヅキちゃんが会えたから俺の用事は済んだし、そろそろ行くね。本当にありがとう、ユヅキちゃん」


そう言って足早に去って行ったレオを見て、ジルは眉を寄せた


(……ジル…?)


不思議に思い、そっと私は口を開いた


「あの…ジル、もしかして何か怒っていますか…?」


ジル「…いえ、それよりプリンセス、本日のスケジュールの確認を再度したいので、一緒に部屋まで行ってもよろしいですか?」


「ええ、それは構いませんが…」


そう私が応えると、少し早足で前を歩くジルを追うようにして、私の部屋へと一緒に向かった
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