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連れ立って歩く 其の三 鮫と虚貝編 ー干柿鬼鮫ー

第5章 草という里


「・・・ブッ。角都・・・プ・・・・クク・・・テメエそら文字通り野放しってヤツだぜ?ブフッ、フ・・・・は・・・ハハハハハッ!いや、デイダラ、食われて来いや。骨は拾ってやっからよ、気が向いたらな?」

バカ笑いしたサソリにデイダラは恐ろしく渋い顔をした。

「止めろ。アンタに骨なんか拾われたら成仏出来ねえよ。死んだオイラにまでアヤつける気か、うん?てかそんときゃ絶対化けて出るぞ?アジトごとブッ飛ばしてやるから覚悟しやがれ?うん?お人形ともども粉っごなにしてやるからな!?」

「・・・・俺が聞くのも何だろうが、何でそんなに金が要るんだ?」

椅子の背に片肘を預けて、角都がじっとデイダラを見た。

「俺が言うのも重ねて何だが、お前がこうも金に執着するのも珍しい。借財でもつくったか?」

「何で俺が借金なんかすんだよ?人見て物言え、バカ」

「いちいちバカバカ言うな。幼稚な。じゃ何でそんなに金が要る?」

「うるせえな。アンタにゃ関係ねえだろ」

「金が絡んだ事で俺に関係ない事などこの世にひとつもない。俺に迷惑をかけない範囲で話してみろ」

「・・・・何ソレ?ただ聞きてえだけ?」

「他にどうとるつもりだ?くれぐれも都合よく解釈するなよ?」

「・・・・・・・」

「爆発バカのテメエが金が要るってこたァ資金調達か?いや、そんくれェ手前で稼いでんだろ?女か?」

サソリの言葉にデイダラはアッケラカンと首を振る。

「そんな面倒くせえもんに入れあげてる暇なんざねえよ。どいつもこいつも下んねえ事ばっか言うな。暁終わってんじゃねえか?うん?」

「メンバーにお前や飛段がいる段階で終わっていると言えるな」

「始まってねんじゃねえのか、そもそもよ」

「あまり考えたくはないが、そう言えなくもない」

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