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✱でもきっとハッピーエンド✱【BLEACH】

第40章 Periculo-性格の不一致-




「ですから余計な感情が邪魔して…その時点で気付くことができなかったんです。もし気付けていればあんな事件は…」



悔しそうに掌をギュッと握り締める。



「虚を片付け平子隊長達の元に向かったんですが間に合いませんでした」



そこで



あの三人の存在と



全ての計画を知った



「隊舎に戻った私は平子隊長達の安否を確かめに総隊長の元に行こうとした矢先…」



『零番隊隊長、仁科梨央様!』



『中央四十六室より強制捕縛令状が出されております!』



「身柄を拘束され四十六室の前に突き出されて罵倒交じりの質問責めに合いました」



「でも…どうして梨央ちゃんが…百年も長い間、監獄に囚われてたの…?」



「そうよ。
だって犯人はあんたじゃないんでしょ?」



「はい。でも…私のせいなんです」



「え?」



「あの事件は私の存在を消す為に計画されたも同然の罠だった」



「存在を消す!?」



「どういうこと!?」



「最初から全部仕組まれていたんです。
“全ての準備は整った”…あの男はそう言った」



「…誰かがお前を罠に嵌めたって事か?」



軽く頷いた。



「まぁ…正しくは“濡れ衣を着せられた”ですが」



「濡れ衣!?梨央に罪をなすりつけたって事!?」



「一体誰に?」



「それは…」



雛森と乱菊がいる前では言えず、押し黙る。



「こいつは騙されたんだ」



「!」



日番谷が百年前の真実を知っていたことに梨央は驚いた。



「どうして…」



私がどんな理由で罪を認めて



百年も監獄に収監されたのか



日番谷隊長が知るはずがない



「その男が話してた。お前は自分の自己満足の為に虚化の実験を計画し、五番隊を始めとする八名の隊長格に対して試行した犯人だってな」



「な!?」



「本当なのか日番谷隊長!!」



「ああ」



「そうか…隊長は知ってたんですね。確かに私は奴らに騙されて上手く利用されて…罠に嵌められました」



目を伏せて当時の心境を語る。



「私が虚化の実験を計画した?そんなのは嘘です。そもそも虚化について何も知らない。そう弁解したんですが四十六室は聞く耳を持ちませんでしたね」



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