第57章 Epilogue-それは世界で一番の-
「うむ!どうやらいなくなったな!」
「うちの子もいない」
「なんでだよ!?」
「案ずるな!死神だぞ!
人間相手にケガなどさせぬ!」
「人間相手にケンカ売るような奴なのかよ!?」
「うちも売られたケンカは買う主義だからなー。どっかで不良に絡まれて病院送りにしてなきゃいいけど。ま、大丈夫でしょ!さー観るぞー」
「待て待て!!オマエんトコも人間相手にケンカ売るような奴なのか!?つーか全然大丈夫じゃねえだろそれ!!探しに行け!!」
二人は気にせず、テレビの前に移動する。
その頃─────……
部屋の壁に暗い穴を発見した一勇。
それはユーハバッハの力の残滓と思われる霊圧。
一勇がその穴に手を突っ込むとユーハバッハの力の残滓は消滅した。
代わりに一勇の後ろにある壁に新たな黒い穴が出現する。
「だれ?」
振り向いた先に一人の少女が斬魄刀を一勇に突きつけていた。
「阿散井苺花!死神見習いよ!あんたは!?」
「ぼくは…黒崎一勇。ぼくも死神だよ」
「はあ!?」
一勇の服が死覇装に変わるのを見て苺花は驚いた。
「わあ!二人とも死神だったんだ!」
「!」
「あんたも…誰?」
「日番谷夢愛!死神見習いだよ!」
夢愛の服も死覇装に変わる。
「はぁ!?あんたも!?」
「よろしくね!」
ニッコリと笑みを浮かべて笑った。
一護と織姫の息子、一勇。
ルキアと恋次の娘、苺花。
そして…
冬獅郎と梨央の娘、夢愛。
三人は必然的な出会いを果たしたのだった────。
next…
[幸福の花嫁編:完結]
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