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✱でもきっとハッピーエンド✱【BLEACH】

第3章 書類配りI




「隊舎に戻る前に臭いを落とせ」



流歌はそれ以上の追求はやめた。



「それと“私情後”は詩調に近寄るなよ。彼女はそういう臭いを本気で嫌がる」



「うん…わかってる」



「キミの過去に踏み込むつもりはないが…」



琉生は流歌を見る。



「道理を外れるな」



「!」



「自分から堕ちるな」



「心配してくれるんスか?」



「キミを引き戻すのは大変なんだよ。だから堕ちても自力で正しい道に戻れ」



「梨央チャンが引っ張ってよ」



「…………」



「もしオレが道理を外れて誤った道に進んだら…梨央チャンがオレの手を引いて正しい道に連れてって」



「堕ちた時はな。それ以外は助けない。女絡みで堕ちたら問答無用で見捨てる」



「(と言いつつ絶対に助けてくれるんスよね。)」



「でも簡単には堕ちてくれるな」



「心に留めておくっス」



「じゃあもう行くよ」



そう言って歩き出す流歌の後ろ姿を見送る琉生。



「…………」



一人その場に残された琉生は悲しそうに目線を地面に向けた。



「(零番隊舎でシャワー浴びてから戻ろ。)」



「御ー影ー君♪」



「(げっ。)」



踵を返せば、目の前に桃香がニコニコと笑って立っていた。琉生はげんなりと顔をしかめるがすぐに笑みを浮かべる。



「冴島サンじゃないっスか」



「こうして御影君とお話しするの初めてだねぇ❤︎桃香のこと知ってる?」



「もちろんスよ。冴島サンは護廷のお姫様じゃないスか」



“全然興味ないけど”と心の中で否定した。



「えへへ〜。御影君って背高いしイケメンだねぇー❤︎」



「どうもっス」



「ところで…今流歌君と話してたよね?」



「(最悪な場面見られた。)」



「何話してたの?桃香にも教えて❤︎」



「別に大した話じゃないっスよ。神崎君と会ったんで世間話してただけっス」



「その世間話を聞かせて❤︎」



「(マジでしつこい。)」



「ねぇ御影く…」



「悪いスけど、これから行く所があるんス。だから冴島サンと話しは出来ないっス」



そう言って琉生は去って行った。



「何なのあいつ…ムカつく!」


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