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✱でもきっとハッピーエンド✱【BLEACH】

第37章 Sors-定められた運命-




「なに勝手に絶望してんの。
情けなくてデコピンしたい気分だよ」



「(もうしてますけど!?)」



「その様子だと腹パンだと思って油断してたみたいだね。ふふーん、残念でした。腹パン一択だとキミが飽きると思って新たにデコピンも加えてみたよ。嬉しいでしょ?」



「嬉しいわけあるか!!
強烈すぎてデコが割れるかと思ったわ!!」



額を押さえ、涙目になりながら一護は怒る。



「うるさい怒りたいのはこっちだ!!!」



「Σスミマセン!!」



ニコニコ笑顔から一変して、怒号を飛ばした梨央の迫力に思わず謝る一護。



「本当に情けないなキミは!!過去を塗り変えられただけで子供みたいに泣き叫ぶ!!友達が敵になっただけで絶望オーラ全開で死にそうな顔をする!!」



ビリビリと伝わる声に一護は黙って聞くしかなかった。



「私は言ったはずだ!“この先どんな絶望が待ち受けていようと心だけは折るな”と!“仲間を信じろ”と!“たとえ絶望の底に落とされても必ず希望の光はキミの元にやってくる”と!」



『最後に約束してほしいんだ』



『約束?』



「あの時キミは何て答えた!?」



「!」



「“約束する”って言ったんだ!!だから私はキミを信じた!でもキミはその約束を破って仲間を信じきれず絶望した!」



「ああ…そうだったな」



「あんな奴らにキミは絶望させられた。それが悔しい。彼らは“私の希望を消そうとした”。それは許し難いことだ」



辛そうに顔をしかめる。



「ねぇ…キミが護りたいものは何?命を呈してでも護りたい人達は誰?キミはみんなのいるこの空座町を、大事な友達を、大切な仲間を護るんでしょ。だったらいつまでも女々しく泣き喚いてないでキミの力でみんなを護らなきゃ」



「…梨央」



「大丈夫、キミは独りじゃない。私達がいる。もしキミが歩むことをやめたら、私が背中を押してやる。もしキミを泣かせる奴がいるなら私がやっつけてあげる。私は───いや…私達は、キミの友であり、最高の仲間なのだから」



「そうだな…」



「流石に怒り過ぎた。
ごめん、反省してる」



「いや…心配かけて悪かった。ありがとな」



うん やっぱり



笑ったほうがいい



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