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✱でもきっとハッピーエンド✱【BLEACH】

第25章 フリコ ト カコ




「いやや!もっと下っぱ行かしたらええやろ!!」



「文句ばっかりだな…そんなに嫌なことばっかりなら副隊長なんかやめればいい」



「オマエもなんでタメ口やねん阿近!!
しばくどコラ!!」



近くにいた阿近に蹴りを食らわすが躱される。



「できました副局長」



「ご苦労」



「ああああハラ立つわァ!!」



「スイマセン、こういうことしっかり任せられそうなのってひよ里サンだけなんスよ。必要だと思う物があれば隊首室からでも勝手に持って行って構いません。魂魄消失の現場のサンプルは解決の為にはとても重要っス。頼りにしてるんスよ、ひよ里サン」



「………………」



“頼りにしている”と言われ、満更でもなさそうなひよ里。



「くそったれ!!あとで経費余計にせびったるからな!!おぼえとけよ!!」



「…そういうことはナイショでやって下さいよ…」



◇◆◇



十二番隊舎に着いた梨央が廊下を歩いていると前方から小走りで近付いて来るひよ里の姿に気付いて小さく手を挙げた。



「ひよ里ちゃーん!」



「!」



「そんなに急いでどこ行くの?」



「あんたに言うてどないすんねん!!」



「ええー…冷たい…」



「あんたこそ何の用や」



「あ、うん…期限切れの書類をどうにかして浦原隊長に受理させようと思って」



「…笑顔で何ちゅーこと呟いてんねん」



「あはは」



「笑い事ちゃうし」



「ね、ひよ里ちゃん」



「何や」



「この変死事件が解決したらさ、リサちゃんと白ちゃん誘って甘味処に行こうよ」



「仕事片付いたらな!」



「うん、約束。じゃあね、ひよ里ちゃん。
あんまり無理しないように」



「あんたもサボってばっかいてへんでちゃんと仕事しぃや」



「善良します」



ひよ里は小さく笑んでその場を走り去って行く。



彼女の後ろ姿を見送った梨央はドアを叩いて開けた。


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