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✱でもきっとハッピーエンド✱【BLEACH】

第25章 フリコ ト カコ




「ウチが言うたるわ!!三席や三席!!わかるか!?ウチは副隊長、オマエは三席!!オマエがウチに命令したらあかんねやっ!!」



「君こそ解っているのかネ?この技術開発局に於いては私が副局長、君は研究室長、私の方が上だ。隊規に従うと言うのであれば此処にいる以上、君は私に従うべきなんだがネ」



「喜助ェ!!!!」



「はぁ〜〜〜〜い…」



ひよ里の声に奥から現れた浦原は眠たそうな顔をしている。



「何スかもう、静かにして下さいよ…ボクあんまり寝てないんスから…」



「こいつ何とかせえや!!
あんたの教育が悪いねんぞ!!」



すると浦原は背中に何かを背負っている。



「…?何やねんそれ?」



「あ、コレっスか?新しい義骸の試作品っス。今朝平子サンが言ってたじゃないスか。流魂街の事件は人の形を保てなくなって魂魄が消えるんじゃないかって。仮にそれが本当だとすれば分解しかけた魂魄をもう一度人型の器に入れれば魂魄は消えずに済むんじゃないかと思って。その器を義骸技術を転用して作ろうとしてるトコっス」



「オマエ…」



ダダダダダッ



「!」



扉の外から慌ただしい足音が近付いて来るのがわかった。



「失礼します!九番隊第六席、藤堂為左衛門。十二番隊隊長、浦原喜助殿はいらっしゃいますでしょうか!!小隊隊長、六車拳西よりの要請をお伝え致したく参りました!」



「どうぞ、開けて下さい」



その緊迫する声に只事ではないことを悟った浦原の表情が変わった。



◇◆◇



「…なるほど、わかりました。すぐに選んで今夜中に向かわせます。取り敢えず先に六車サンの手伝いに戻って下さい」



「はい!ありがとうございます!」



藤堂は帰って行った。



「そういう訳なんでひよ里サン行って下さい」



「なんでやねん!!!」



何が“そういう訳”なのか、ひよ里は思わずツッコんだ。



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