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✱でもきっとハッピーエンド✱【BLEACH】

第22章 サンケタ ト ハクダツ




「そそ…そっス!水っス!!」



「そんなもんどこに───」



その時、ひんやりとした冷気を肌に感じた。



「次の舞『白蓮』」



強大な凍気が雪崩のように放出し、ルヌガンガは氷漬けになった。



「ルキア…!恋次…!」



そこには尸魂界に帰還されたはずのルキアと恋次がいた。



一護はバワバワから飛び降り、二人の許に駆け寄る。



「ああッ!?ま…また死神っス!ワルモノ〜!!!」



「…ニブいな君…」



嬉しげな表情で二人に近付く一護。



「ルキア…恋次…」



がん!



「はぶ!!!」



感動の再会は無く、一護を殴ったルキアは交代の合図として恋次とハイタッチを交わす。



ぱんっ



ゴッ



「ぶお!!!」



恋次の拳が容赦なく一護に炸裂した。



「…無事か黒崎」



「今日は殴られ日和だね〜」



最早、一護を殴る事に対して“手加減”という言葉は無意味であった。



「たわけっ!!!何故勝手に虚圏へ入った!
何故私が戻るのを待たなかった!?」



「…だってあのまま戻ってくるかどうかなんてわかんねえじゃ…」



「必ず戻る!!どんな手を使ってもだ!!私も恋次も最初からそのつもりだった!何故貴様はそれを待てぬ…!何故貴様は…それを信じられぬ…!我々は…仲間だろう一護…!」



「…あァ…そうだな…」



「…フン、解っておれば良いのだ。二度とこんな下らぬことを私の口から確認させるな!行くぞモタモタするな!井上を助けるのだろう!」



「…ごめんルキア。彼を虚圏に誘ったのは私だ。もちろん二人を信じていなかったワケじゃない。一秒でも早く織姫ちゃんを助けたかったんだ。二人を待たずに…申し訳ない。キミ達を信じて待つべきだった」



「…お前は攫われた井上を一刻も早く助けたかった。そして一護を放ってはおけなかった。だから総隊長殿の命に背いた。誰もお前を責めたりはせぬ」



「ありがとう」



ルキアの言葉に梨央は微笑みを浮かべる。



「じゃあ早速出発だ!!目的地まで全速力で頼むよバワバワ!息が切れても足がもつれそうになっても休まず走り続けてね!レッツラゴー!!」



「鬼畜かオマエは!!」



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