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✱でもきっとハッピーエンド✱【BLEACH】

第15章 暴かれた真実と罪の代償




全員の視線が少女に注目する。



胸元まである緑の髪



海を映したような青い眼



隊士達は少女から目を離せなかった。自信に満ち溢れた笑みを湛え、どこか儚げな雰囲気を纏っている梨央に完璧に魅了されている。



「すげえ可愛くね!?」



「あんな子うちにいたか!?」



「やべー!ときめいちゃったよ!」



「好きになりそうー!」



「誰だよあの子!」



「ん?でもあの羽織…」



彼女の正体を知らない者は歓喜した。だが梨央の着ている羽織に見覚えがある隊士もいるようだ。



「そんなに褒めてもらえるなんて光栄だな」



にこりと笑えば、隊士達はドキッとする。



「だが…女の子に暴力は良くないんじゃないか?」



「はぁ?暴力?」



「何言ってんだよ?」



「意味が分からないか。キミ達は容赦のない言葉で私を罵倒したじゃないか」



「オレ達があんたに暴力を?」



「罵倒って…女にそんな酷いこと言うわけねえだろ」



「何かの間違いだと思うぜ」



「あんたに暴力を加えた覚えはねえよ」



「それに会うのは今日が初めてだしな」



「なるほど…。私に嫌がらせをして暴行した覚えはないと…」



「当たり前だろ」



「あんたの記憶違いだぜ」



「いいや、記憶違いじゃない」



「は?」



「私の記憶にはちゃんと残っている。あの使われていない倉庫でキミ達が彼にしたこと」



「「!?」」



隊士達はギクリと肩を跳ねつかせる。



「キミ達は彼を殴り、蹴り、骨が折れるまで痛めつけた」



「何でそのことを…!?」



「簡単だよ。彼…いや…“彼女”が全て覚えている。その身に起きた全ての出来事を」



「は?彼女?」



困惑する隊士達に梨央は持っていた眼鏡を掛けた。



「お、お前は!?」



「神崎!?」



鍛錬場が騒めき出す。



「やっと気付いてくれた」



ニコッと笑って眼鏡を外す。



「ど…どういうことだよ…」



「お前…男装して…たのか?」



見る見る隊士達の顔が青ざめていく。



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