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✱でもきっとハッピーエンド✱【BLEACH】

第15章 暴かれた真実と罪の代償




「キミ達の嫌がらせには流石の私も我慢の限界がきていたよ。でも手を出せば全てが水の泡だからな。そこは何とか持ちこたえた」



「……………」



「やっと言える。よくも私の仲間を傷つけたな。これには私も我慢の限界を超えたよ」



「ま、まさか…あの事件の犯人…お前だったのか…?」



梨央は眉を顰める。



「あんな手紙で倉庫におびき出して…俺達を襲ったの…」



「今はその話をする必要はない」



「…本当に…神崎…なのか?」



「まだ信じられないなら七番隊・九番隊・十番隊以外の隊長達に聞いてみるといい。その人達は私の正体を最初から知っているからな」



「え!?」



隊士達は隊長格達を見た。全員が何も言わず、沈黙を保っている。その沈黙こそが真実だと悟った隊士達は驚きを隠せない。



「じゃあ…こいつが…」



「鳩が豆鉄砲を食ったような顔だな。揃いも揃って馬鹿面が映えて面白い」



ハッと鼻で笑い飛ばす。



「嘘だろ…俺達は男装したコイツをずっと…」



「そんな…」



愕然とする者や絶望する者。様々な表情を浮かべる隊士達を冷たい眼で見た後、桃香に視線を移す。



「この姿で会うのは初めてだな」



「誰よ…アンタ…」



「神崎流歌だよ。キミ達のよく知る…ね。だが一応、自己紹介でもしておくか。“こっちの私”は身分が違うから知らないだろうし」



「身分?」



「はじめまして」



その瞬間、全ての空気が変わる。



「仁科家二十八代目当主」



梨央はニヤリと笑みを浮かべる。



「仁科梨央だ」



「(仁科家…?)」



「おい…仁科家って…もしかして三大貴族のか?」



「おや」



「三大貴族?」



「ほら、上級貴族よりも遥かに身分の高い貴族様だよ」



「え…あの五大貴族よりも?」



「うちの近所で誰かが言ってたの聞いた。千年前、上級貴族よりも遥かに上の“最高貴族”ってのがいたって」



「え!?そんな奴らがいたのか!?」



隊士達は顔を見合わせて驚愕した。



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