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✱でもきっとハッピーエンド✱【BLEACH】

第14章 零番隊vs護廷十三隊




「最終試合を始める。六番隊副隊長・阿散井恋次、零番隊隊長・神崎流歌。両者前へ」



中央で二人は互いを見合う。



「何で俺を指名した?」



「理由はありません。ただあなたと一戦交えたいだけです」



「勝ったら桃香に謝罪しろ」



「もちろん。約束しましたからね。ただし…あなたが僕に勝てたら…の話ですが」



「ほざけ。まるでてめえが勝つみてえな言い方しやがって」



「勝負は最後まで分かりません。でも…全力でかかって来てくださいね。僕、夢中になり過ぎちゃうと…愉しんじゃうので」



「つくづくイカれた野郎だな」



恋次は笑みを張り付ける流歌に嫌悪感さえ覚える。



「僕が憎いですか?」



「あぁ、殺したいほどな」



「では殺すつもりで来てください」



「その言葉…後悔すんなよ」



ニコリと笑む流歌と怒りで顔をしかめる恋次。二人の勝負が、始まる…。



「始め!!」



「吠えろ『蛇尾丸』!!」



能力解放と共に刀身にいくつもの節を持ち、伸びて蛇のようにしなる蛇腹剣のような形状に変化した。



「最初から始解しますか」



「卑怯だとでも言いたいのか?」



「とんでもない」



流歌は目を瞑り、軽くかぶりを振る。



「あなたの斬魄刀は直接攻撃系ですね。伸縮自在であるため直接的な遠距離攻撃も可能」



「よく知ってんな」



「皆さんのデータは既に把握済みなので。個々の持つ斬魄刀の能力も頭に入っています」



“ただ…”と心の中で疑問を抱く。



「(あれが…蛇尾丸?)」



表情を消し、蛇尾丸を見上げる。



「(おかしい…。何故“中途半端な姿”をしている?…まさかとは思うが彼は…)」



「ならこいつの能力も知ってるってことかよ」



「護廷で働かせて頂く前に皆さんのデータが記載された書類を拝見しました。斬魄刀も含めて。なので蛇尾丸の能力は知ってます」



淡々と喋る流歌の態度に恋次は苛立ちを募らせ、舌打ちをした。



「ですがその姿が本来の蛇尾丸なら、やはりおかしいです」



「!何だと…?」



「こういう言い方は失礼ですが…あなたは本当に蛇尾丸から主人だと認められていますか?」



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