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✱でもきっとハッピーエンド✱【BLEACH】

第14章 零番隊vs護廷十三隊




ドォォォン…!!



地面に叩きつけられた隊士達はピクリとも動かない。霙は刀を鞘に戻し、冷たい表情で見下ろす。



「感謝してよね、骨折程度で済ませてあげたんだから。本当なら…首と胴を切り離してこの世から抹殺してたよ」



物騒な言葉を吐き捨て、霙は踵を返し、気絶している隊士達に背を向けた。



「勝負あり!!勝者、鬼灯霙!!」



山本の宣言で勝負は終了した。



「嘘だろ…」



「あんなにあっさり…」



「全滅なんて…」



「あの鬼灯が…勝ちやがった」



結界の外で傍観していた隊士達は倒れている隊士達を見ながら唖然としていた。



「楽勝だったー♪」



戦いが終わるといつもの元気な霙に戻る。



「お疲れ様」



「弱すぎてつまんなかったー」



「よく頑張った」



「えっへん!」



両手を腰に当てた霙が誇らしげに胸を張る。



「リキュールも見ててくれた!?」



小さく頷いたリキュールに霙も笑む。



「心配は無用だったろ?」



そう問いかけ、リキュールを霙に託す。



「久しぶりに桜姫と通じ合えた」



「流石の連携プレーだったよ」



「まあね!」



「さて次は…」



「もう本人は戦闘準備万端みたいっス」



苦笑する琉生の差す指先を目で追うと、殺気を溢れさせた詩調が怖い顔を浮かべている。



「あいつは今から人でも殺すのか?」



「やべえ…ガチ切れじゃん」



「失礼だよ二人とも」



「しぃちゃん頑張れー!」



「ゴミ共に最高の死を与えてくるわ」



「いや…殺しちゃダメなんスけど…」



「顔がひでぇ歪んでんぞ」



「怒りと狂気に染まってるねー」



「ぶちのめす。」



こちらも物騒な発言を口にし、鋭い視線を向ける。その先にいたのは…一人の男だった。



「出て来なさい…檜佐木修兵」



指名された檜佐木は顔色を変えず、結界の中に入る。



「それでは第二試合を開始する。九番隊副隊長・檜佐木修兵、零番隊第五席・一色詩調。両者前へ」



二人は対峙すると怖い顔でお互いを睨み合う。



その空気は先程とは打って変わり、殺気で漂っている。結界の外にいる隊士達も緊張感を覚え、ごくりと唾を呑み込む。



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