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✱でもきっとハッピーエンド✱【BLEACH】

第13章 特別隊首会




「(あーあ…霙知ーらない。)」



隣から伝わってくる怒りのオーラ。詩調は冷たさを感じさせる表情で、隊士達を鋭く睨みつけた。



「喧しいのよ下衆共。あんた達の声はあたしの耳を腐らせる。気安く呼ばないで。馬鹿面を揃えて吠えることしか出来ないクズが。それ以上あたしに話しかけたら…殺してやる」



最上級の罵倒だ。辛辣すぎる言葉が鋭いナイフに変わり、隊士達の心を容赦なく抉る。



「顔を見るだけで虫酸が走るわ」



ニコリともせず、本当に人を殺しそうな眼に隊士達はサッと顔を青ざめさせた。



「あはは〜放心してる〜♪」



「同じ空気を吸うだけでも気持ち悪い」



「みーんな粗大ゴミ行きだねぇ」



「いっそのこと本当に殺してやろうかしら」



「ぐちゃぐちゃに丸めてポイだね!」



笑顔で恐ろしいことを吐く霙と蔑みの眼で隊士達を睨む詩調。



「続いて四席!」



山本が合図しても現れない。



「四席、おらぬのか?」



軽く杖を打ち付ける。



「ここにいるっスよ」



「きゃっ!」



いつの間に移動したのか、琉生は小さく悲鳴を上げた女の横に立っていた。



「御影!?」



「お前何でここに!?」



隊士達がどよめき出す。



「まさか…お前が四席!?」



「嘘だろ!?こんなチャラくて軽薄そうな奴が!?」



「女癖の悪いお前が最強な訳ねーだろ!」



「マジで失礼っスね。女の子が好きで何かアンタ達に迷惑かけてる?」



「開き直りやがった…」



興味なさげに男達から顔を背けると、にこやかに笑んだ顔を女隊士に向ける。



「君みたいな可愛い子、オレのタイプ♪」



「本当!?」



「やー好きになっちゃいそうっスわ」



手を取りギュッと握る。女隊士は既に琉生にメロメロだ。それを遠くから見ていた詩調は“女たらしの天才(悪い意味で)”などと呟いた。



「この後、お茶しに行こうよ」



「ぜ、ぜひ…!」



「ついでにオレ…人肌がないと眠れなくて…君に慰めてほしいな」



「は、はい…っ❤︎」



「ん。素直な子は好きっスよ」



「御影君❤︎///」



完全に琉生の虜にハマっていた。



「ゴホン!」



山本はわざと咳払いをする。



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