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✱でもきっとハッピーエンド✱【BLEACH】

第8章 カタウデの少女




「三人からの攻撃は心に壮絶なダメージだよね」



「あいつらは容赦ねーからな」



「うちの女性陣は最強だ」



やりとりを傍観していた二人は鋭い言葉で心に壮絶なダメージを受ける琉生を見て改めて彼女達の怖さを思い知った。



「マジで違うんスよ!」



「ハァ…言い訳は?」



「彼女とは挨拶を交わす程度の間柄!お茶に誘っても上手くスルーされてたしデートだってまだしてないっスよ!」



「疑わしい」



「誰彼構わず誘いやがって。
るーたんのボケナスが」



「チャラい上に軽薄で軽いしな」



「何で信じてくれないんスか〜!」



「るーたんの性格上信じろって言う方がムリ☆」



「女癖の悪さは変わらないわ」



「すぐ添い寝しながるしな」



「それは否定しないっスけどぉぉお…っ」



どんなに弁解しても三人の疑いの眼差しは変わらない。そして、とうとう堪えられなくなった琉生はテーブルに顔を伏せて呻き声を漏らした。



「おい、いつまで遊んでんだ」



蒼生は呆れたように言う。



「彼女の居場所は特定してるか?」



「少し遠いよ」



「構わない」



「『吠葛』っていう小さな村」



梨央は椅子から立ち上がる。



「全員支度しろ。琉生、いつまで落ち込んでる。行くぞ」



「…三人からの攻撃は立ち直れないっス」



と言いつつも、溜息を零しながら琉生は椅子から立ち上がった。



「一応コレは脱いでいくか」



梨央は着ている隊首羽織を脱ぐ。



「脱いじゃうのー?」



「念の為だよ」



「じゃあ霙が持っててあげる〜」



「悪いし良いよ。自分で持つから」



「んーん。霙が持ちたいの」



「じゃあ…頼もうかな」



「うん!」



梨央は霙に羽織を預けた。



「どんな村なのかしら?」



「規模の小さい村みたいだからな。とりあえず行ってみないと分からない」



「吠葛かぁー」



「でも素直に会わせてくれるかしら?」



「そこは考える。素直に応じてくれれば何も問題はないんだがな」



「リキュールお留守番お願いねー!」



ビシッと敬礼ポーズをするリキュールに見送られ、梨央達は華月詩愛の故郷である吠葛へと向かった…。


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