• テキストサイズ

夜の少年達【HQ】

第8章 『素直になれない不器用カノジョ。』 及川徹





『私、勘違いしちゃう…よ?』


及川も私のこと…って。


そういえば及川は自分の胸板に私の顔を押し付ける。

「勘違いって何…俺ずっと夏乃のこと好きだよ?」

『うそ。』

「嘘じゃないって!夏乃のこと好きなんだって!」

『うそだぁ…』

「嘘じゃないよ!….って夏乃?」



どうしよう…
嬉しすぎて涙が止まらない。

「うそっ!夏乃⁈泣くほど及川さん嫌い⁈」

私の体を離し、おろおろしだす及川。
イケメンが台無しだ。

『ちが…』

涙を両手でゴシゴシとこする。

あれ?これ、誤解を解くには私も好きって言わなきゃならない?
それはやだ!
恥ずかしい!

『おいかわっ!』

そう叫ぶと私は及川の腕を引き、バランスを崩す。

近くなった顔の距離。

私は及川の頬に自分の唇をぐいと押し付けた。



/ 395ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp