• テキストサイズ

夜の少年達【HQ】

第6章 『初夏の日は落ち行く。』菅原孝支




拙い言葉で伝えれば、背中で聞こえる喜びの声。

『菅わ「はいその呼び方。」


振り返れば頬を赤く染めた菅原と目があう。

「名前で呼んでよ。」

『名前?』

「うん。苗字で呼んでたから名前わかんねーなんて言わせねーからなー?」


意地悪な顔で笑う菅原が可愛くて、でも照れくさくてぷいっとそっぽを向く。

『菅原は菅原だもん!それ以上でもそれ以下でもないし!』

「ちぇー。残念。」

なんて言いながら私の右手をぎゅっと握る。

「せっかくだし、一緒に帰んべ?」

下から覗かれるように顔を見られ、私はまたそっぽを向く。



だって恥ずかしいんだもん‼︎‼︎


『うん…一緒に帰ろ?……孝支…』


/ 395ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp