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夜の少年達【HQ】
第6章 『初夏の日は落ち行く。』菅原孝支
「まって!」
呼び止められ、振り返る。
いつもより真剣な顔。
前にバレー部の試合を応援しに行った時にコートの中で見た菅原と同じ顔。
いや、その時より頬が赤い。
「もう1つ…プレゼント…欲しいんだけど。」
野球部の練習の音も聞こえなくなったグラウンド。
時折聞こえる生徒の声は部活が終わり帰宅する人達のものだろう。
静まり返った教室に2人きり。
そんな教室に菅原の声が響いた。
「夏乃が…欲しい。」
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