第41章 『嫌い、すき。』孤爪研磨 R18
そんな形で私たちはよりを戻した。
よりを戻した…といっても、当時学生だったから付き合い方なんて全然違う。
マネージャーから研磨の恋人に昇格したのは2年の頃だった。
あの頃は部活が忙しくてデートなんてできなかったからもっぱら会うのは学校だったし、学校から駅までの帰り道がデートの代わりだった。
初めてのキスも
ハジメテも
全部研磨
放課後の部室でお互い訳もわからないまま致した記憶が忘れられなくて、きらきらとした綺麗な思い出の断片として心の中にしまってある。
別れた理由なんて単純で、大学生になりお互い忙しくて会う時間が取れなくなってしまったから。私は資格を取るためのレポートや実習、研磨はYoutubeの編集や実績を積むために国内外の大会に出ていたりと、お互い会う時間すらまともに取れず連絡すら取り合わない期間が長くなり、私が一言別れようと連絡したのみで関係が終わってしまった。
だからこそ、今度こそすれ違いが起きないようにと、あの日ベッドの中で様々な約束を交わした。
…が。
どうしてもすれ違う。
集中するとそのことに没頭してしまう研磨。
だから私が時間を合わせるのが1番いいのだけれど…