第40章 『センセイ、もう一度質問いいですか?』灰羽リエーフ R18
「じつは、さ。
こんなの、むちゃくちゃ恥ずかしいんだけどさ。」
先生は私の言葉の答えを言わず、ぽつりぽつりと話し始める。
「椎名に嫌いって言われてから…勃たなくなってさ。」
「オナニーは大丈夫なのに、セックスしようとすると勃たなくて。」
あれ?
でもさっき。
後ろを振り向けば少し頬を染めた先生。
「だからびっくりしたんだよ。
勃たないインポ野郎とセックスしようとしてるんだぜ、なんてからかってやろうと思ったら、椎名の下着姿だけで勃起するし。
お前に触れるだけで勃起し過ぎて痛いし。」
「せんせ…」
期待したくない。
また、こんな嘘間にうけるなんて本当馬鹿だな、なんて言われそうで。
それでもやっぱり期待して
心臓が痛いくらいに高鳴る。
「そうやって、また前みたいにえっちだけしたいんでしょ?
きもちいの好きだからえっちだけならいいよ。」
俯き、髪の毛で顔を隠す。
すらすらと出てきた嘘を口元を笑みに歪ませ答える。
「本当にセックスだけ、セフレでいいのか?」
「うん、いいよ。」
「じゃあなんで泣いてるんだよ。」
「泣いてなんか、」
後ろから抱きしめる力が強くなり、
先生はわたしがずっと欲しかった言葉をくれた。
「好きだよ、椎名。」