第40章 『センセイ、もう一度質問いいですか?』灰羽リエーフ R18
「ひとつめの質問、なんで逃げようとした?」
逃げられないように先生が私のお腹に手を回す。
答えたくないけれど先生からは逃げられないのでぽつりと答えた。
「だって、先生、私のこと嫌いでしょ?
だから1回えっちできたらいいかなって…」
「じゃあふたつめ。俺のこと、まだ好きか?」
ぽろり、涙がこぼれる。
どうしてそんなことを聞くの?
拒絶したのは先生なのに。
「きらい」
わたしの口はうそつきだから
うその言葉をつむぎだす
「ほんとは?」
きらい
きらい
だいきらい
でもほんとうは
「きらい、に、なれない。」
「それってすき?」
グリーンの視線がやわらかくって
「すき」
いつのまにか言葉がこぼれた