第39章 『センセイ、質問良いですか?』 灰羽リエーフ R18
毎週金曜、夕方7時。
様々な学校から生徒が集まる学習塾。
点数でランクが分けられクラスを分けられる実力主義のここは、私には居心地が良い。
学校よりも指導が上手だし、変な行事もないからすごく楽。
今日も50分2コマの授業を受けて終わり。
いつものようにゆっくり先生のところへ向かう。
いつもの"合言葉"を言えば、先生は準備室の鍵をくれる。
先に向かい待っていれば、生徒と職員室の対応を終えた先生が戻って来た。
「おまたせ、椎名。で、質問は?」
「わかってるくせに灰羽先生、質問なんてないの。」
くくっ、と顔をくしゃりとしながら笑うリエーフ先生。
その顔が可愛いとはじめてみたときから思ってたんだ。
「じゃあ、何が知りたい?」
リエーフ先生は机にゆるく座りながら煩わしそうにネクタイを緩め私に問う。
まるで先ほどの授業の時に隣の女子に回答を求めるように。
「センセイのこと、知りたい。」
「他には?」
先生は意地悪だ。
問題集の内容しか自分は答えてくれないのに私にはすぐに質問をする。
何が知りたいのかって?
「センセイとするセックスがキモチイイのかが知りたい。」
真面目ぶって結い上げた髪の毛をほどき
少しだけオシャレしたオフショルダーを脱ぐと
私は先生の方へと近寄った
整った顔は口端だけを笑みに変えている。
私は緩んだネクタイを掴むと大人の真似をして塗ったルージュで色づく唇を先生のソレに押し付けた。