第38章 『S系女子の捕獲』 日向翔陽 R18
ふわり、意識が浮上する。
あったかくて気持ち良い。
ゆっくり目を開けばいつもとは違う広すぎるベッド。
そして私に巻きつく筋肉質の腕。
そうだ…昨日灰羽の約束を聞いて、そのあと翔ちゃんと…
お嫁さんに、なって。
言われた言葉にきゅんとして
振り返って眠っている翔ちゃんの顔にどきりとして
今までの私と違う、と困惑しながら翔ちゃんに背中を向ければ
衣擦れの音とともに巻きついた腕に力がこもった。
「っ、翔ちゃ。」
「夏乃ちゃんおはよ。」
「おはよ。」
背中に当たる胸板の厚さに胸が高鳴り、思わず逃げようとするけれど、腰を掴まれ翔ちゃんの元へと戻される。
「っ!翔ちゃん!」
「逃がさないよ。」
いつの間につけたのだろう。
翔ちゃんは私の腰を引きながら、朝から勃ち上がった陰茎をすでに濡れている私の体内に挿入する。
「ゃ、しょうちゃ…」
「だってこうでもしないと夏乃ちゃん本音言えないじゃん。」
翔ちゃんの膝に乗せられお腹に手を回されながら、私はお腹のきゅんとした快感を気のせいだと必死で思い込む。
「やっとおれ、夏乃ちゃんのこと捕まえたんだよ。」
「おれのことしか考えられなくなってよ。」
「ずっと、ずっと夏乃ちゃんのことが好きなんだから。」
下から突き上げられながらそう話す翔ちゃん。
可愛いだけだと思っていた翔ちゃんのどろりとこぼれていく本音が耳に入っていく。
「ま、てぇ!」
「待たない。おれ、いっぱい気持ちよくするから。」
「しょうちゃ、はなしっ、きいてっ!」
「おれから離れて行かないで。」
がりり。
翔ちゃんが首筋にかじりつく。
甘い痛みが身体中に灯り、そしてお腹を刺激した。