第33章 『秘密、ひみつ。』赤葦京治 R18
それは唐突だった。
「口、開いて。」
言われ、小さく口を開けば唇に触れる柔らかな感触。
それに遅れて滑らかな何かが口内に侵入してきた。
キスされてる。
そう気づくまでに数秒の時間を要した。
でも不快感はない。
絡めようと動き回る舌に必死で自らの舌を絡めれば、次々快感が生まれてくる。
熱くて、あつくて、とろけそう。
下半身は異物感はあるけれど最初みたいな痛みはもうない。
痛みがなくなったからか、お腹がじんじんと疼く。
だけど先輩は腰を動かそうとしない。
じわ、じわり、と疼きが襲う。
大人なキスの合間、唇のすきまから先輩を呼ぶ。
「あかあし、せんぱい。」
「ん、なに?」
唇を離し、赤葦先輩は手の甲で唾液を拭う。
「もっと、ください。」
そう伝えれば、先輩は驚いたような顔。
それがくしゃりと笑みに変わったとき、私の太ももに置かれていた手ががしりと腰をつかんだ。
「本当にお前は……いけない子だね。
もうやめてやらないから。」
刹那、ナカを占領していたモノがずるり、と抜けて行く感覚。
そして再び奥へと埋め込まれる感覚。
何度もそれらの感覚が行ったり来たりしていく。
それと同時に胸の先端も弄られ、初めてだというのに激しく喘いだ。
「あ…もうやぁ…せんぱいっ…」
「やめてやらないって、いっただろ。」
「あかあしせんぱい…」
「京治って呼んで。」
「けーじ、せんぱい…」
名前で呼べば、彼は満足そうに笑う。
そして、より激しく腰を穿つ。
「イきなよ。」
先輩がそう耳に囁き、奥を穿たれた瞬間、一気に頭が真っ白になり、私は意識を失った。