第33章 『秘密、ひみつ。』赤葦京治 R18
side赤葦
流石に処女にここまで激しいのは無理だったかな。
意識を失い寝息を立てる彼女から猛ったモノを取り出せば、いつも以上に放出された白濁液が避妊具に溜まっていた。
興奮しすぎだろ…俺。
今までに沢山の女と関係を持った。
でも、ここまで興奮したセックスは初めてだったのかもしれない。
彼女を俺仕様にしたい。
他のものに染まらないように、全て俺で染めてやりたい。
こんなふうに思ったのは初めてだ。
部員用のロッカーの端。
空きロッカーとされているここは、実質は部員達の避妊具などを入れ込む専用のロッカーと化している。
そこから予備のタオルを取り出すと入り口付近にある水道でタオルを絞った。
そのタオルで体を拭いてあげると、いまだに感じるのか、小さく喘ぐ。
とりあえず着替えをさせ、ワイシャツのボタンを留めたとき、ふ、と思いがよぎる。
俺はそのまま胸元に唇を寄せ、痛いくらいに吸い付く。
赫い痕が残ったのを見て、再びの笑みを浮かべた。
彼女が、欲しい。
初めて、こんなふうに思った。
女性へのマーキングは初めて。
今までつけたいとも思わなかった。
感情の変化に自らくすり、と笑うと、横のパイプ椅子に足を組みながら座る。
絶対、彼女を手に入れる。
だから君が目を覚ましたら俺はこう言うんだ。
「ねえ、主人に目覚めの挨拶は?」
ってね。
end