第33章 『秘密、ひみつ。』赤葦京治 R18
痛い、いたい。
恥ずかしい。
なぜ、私はほとんど話をしたことのなかった人の前で足を開いているのだろう。
どうして下着を脱いでいるのだろう。
なぜ、誰も触ったことのない秘密の場所を広げられているのだろう。
「せんぱ…痛いですっ…」
「痛くなかったらお仕置きにならないでしょ。
それに濡れてきてるから大丈夫。」
見た瞬間色気がないと言われたブラからはみ出た、お世辞にも大きいと言えない胸の先を唇で喰まれびくりと体が跳ねる。
いやだ、やめてと言っても止まらない指。
声を止めようとしても、先輩のネクタイで留められた腕が邪魔で声が止まらない。
「っ!!せんぱっ!!やっ!!」
ふいに来た下半身への熱。
薄い下生えを掻き分けて探し出されたそこは身体の温度を上げる。
「ああっ!なにっ⁈」
「ここ?クリトリス。処女でも自分で弄ったことあるだろ。」
それは自慰を示しており違うと首を横に降る。
しかしその手は緩まることはなく、どんどん喘ぎが大きくなる。
「ここ、いいんだ。クリトリス大きくなってきてる。クリトリス勃起させて気持ちいい?」
恥ずかしい言葉攻めに必死に抵抗しているけれど、それでも体は高まり、高くあげた足ががくがくと震えだす。
「言葉で犯されるの、いいんだ。そろそろイきそうだろう。」
「わか…な」
感じたことのないような快感に支配され、頭は真っ白。
かすかに残った理性で必死に抵抗すれば、ふ、と体にあった重みがなくなる。
「じゃあ終わり。」
「……へ?」
突然の終了宣言に呆気にとられた私。
しゅるり、と腕からネクタイが解ける。
体を起こした赤葦先輩は、室内灯に照らされてらてらと光る指をねろりと舐めた。
「そろそろ授業終わるから、気をつけて。」
じゃあね、と軽く返され、赤葦先輩は自分の身支度を始めた。
はい、と渡された色気のない白地に淡い水色のドットの下着を受け取れば、恥ずかしいくらいにどろりとした粘液が付いていてかあと頬に血が集まる。
下着に足を通しブラも戻して、感じる違和感。
湿り気を帯びた布地に当たった突起が、じりじりと熱を持つのだ。
どうしようもない違和感に体をよじらせれば、赤葦先輩はくすりと笑った。