第32章 『S系女子のいいわけ』 日向翔陽 R18
「っ……それやあっ…」
ぐぢゅっ…ぐぢゅっと部屋に水音。
わたしの足の間にいる翔ちゃんは楽しそうにわたしの秘部に指を入れ搔きまわす。
「ここ、夏乃ちゃんが気持ちよくなる場所だよね?ここなんて言うの?」
Gスポットを容赦なく撫でられ、身体がヒクつくのを止められない。
口からは声にならない喘ぎが溢れていく。
「夏乃、ちゃん?」
「っ……じー、すぽっああっ!」
いつもも激しいけれど、今日はいつも以上に激しい。
快感で頭が沸騰しそう。
「じゃあそろそろ…」
翔ちゃんの呟きとともに、ぴりりと小さな開封音。
目線を下げれば、いつのまにか体を起こした翔ちゃんが今日初めて避妊具を自身に取り付けていた。
ただそれを見るだけで、わたしの身体は翔ちゃんからの快感を思い出し蜜を溢す。
快感が怖い。
そんなふうに思ったの初めてだ。
「翔ちゃん、まっ「待たない。」
わたしの精一杯の否定は翔ちゃんに遮られ、逃げ腰の身体はがしりと捕まえられる。
ちゅぷっ、と切っ先が入る。
この先の、貫かれる快感を身体が思い出し肌が泡立つ。
快感に耐えるためにぎゅっと目を瞑…
ったけれど、いつまでたってもナカへ入る気配がなく、わたしは瞑っていた目を開いた。
「夏乃ちゃん、今からは俺の質問に答えられたら気持ちよくしてあげるね?」
暗い部屋の中。
抑揚のない翔ちゃんの声。
膣口をゆるゆると刺激され、身体が身悶える。
「翔ちゃんっ…」
「質問1つ目、さっきリエーフに口説かれた時、嬉しかった?」
ゆっくり、ゆっくりと膣に入っていく陰茎。
ほしくて、欲しくて、離したくなくて、無意識に膣を締めるけれど、翔ちゃんは陰茎をまたギリギリまで引き抜く。
「ほら、答えないとこのままだよ?」
陰茎の中で一番太い雁首が膣口を広げている。
早く奥に欲しくて、結んでいた唇を解く。
「うれしく…なかった…」
「そっか。じゃあ次の質問ね?俺とのえっち好き?」
またゆっくり陰茎が身体に埋め込まれていく。
抜いて欲しくなくて、私の上にいる翔ちゃんの首に手を回す。
それに驚いたのか、翔ちゃんがじっとわたしの顔を見つめる。
「夏乃…ちゃん?」
「っ…一回しか言わないからね…?」
本当は隠しておきたかった。
でも言わなければ伝わらないから…