第3章 『宵闇の桜』赤葦 京治 R18
抱き寄せられた体を離すと私は自分から口付けをしたんだ。
こんなこと言うのもきっと桜のせい。
『いーよ…して?』
その言葉とともに激しいキス。
息もつげないくらい激しくてキスに溺れそうだ。
自然と首に腕を回し唇を貪る。
唇を離すと2人の間に銀糸が伝う。
「もっと…欲しい」
ぽつりと告げられた言葉。
『うち…くる?』
正直、初めて会った男の子にこんなこと言うのは間違ってると思う。
でも、なんでだろう。
気持ちがざわざわする。
きっと
お酒が回っているから。
それと
この綺麗な夜の桜のせい。