第31章 『S系女子の秘め事』 日向翔陽 R18
「…挿れるよ?」
そう、翔ちゃんから発せられた後、掴まれた膝裏。
え、と思う間も無くぐいと足が布団に着き腰が浮く。
濡れた秘部が上を向いたのがわかった瞬間ぴとりと当たる亀頭。
欲しい。
そう思うけれど、翔ちゃんは濡れた入り口に亀頭を擦り付けるだけでなかなかナカに入れようとしない。
ときたまクリトリスに当たるのがもどかしくて、早く欲しくていつの間にか動いている腰。
くやしくて、くやしくて、絶対強請ったりなんかしない。
そう、思った。
けれど、体はもう限界でぴんと張ったつま先がふるふる震え始めた。
「ね、翔ちゃん…?」
「ん、何?」
「っ…なんで?」
なんで焦らすの?
そう問おうとしたけれど、言葉が出なかった。
翔ちゃんが笑ったから。
「だって夏乃ちゃんだってこうしたじゃん?
だからこうした方がいいのかなって。
あとさ」
1つ間を置いたあと、翔ちゃんはとんでもないことを口走った。
「夏乃ちゃんが恥ずかしそうなのめちゃくちゃえっちいんだもん。」
…え?
翔…ちゃん?
もしかして…Sっ気ある?
「だからさ、聞きたいんだ。」
ちゅぷり、と埋まる切っ先。
「おれへのおねだり。」
膣を押し広げるように入ってくる翔ちゃんの陰茎。
中にゆっくり入ることで形がわかる。
満たされた。
そう思う間も無く中を満たしたものが抜けた。
「欲しいなら強請って?」
諭すように可愛く笑う翔ちゃん。
言ってなんかやるもんかと顔をそむければ、くすり、と笑い声が聞こえた。
「夏乃ちゃんは本当昔っから意地っ張りだね?」
翔ちゃんの硬い指がわたしの秘部を弄る。
2本の指で膣口をゆっくりなぞったかと思えば今までの攻めで熟しきったクリトリスをくりりと撫でたり。
愛液を垂れ流し、声をあげても肝心な所には何もしない。
そしてイきそうになるとす、と指を離すのだ。
焦らしテク半端ない!
何回イき損なっただろう。
欲しくてしょうがない。
多分挿れたらすぐにイってしまうだろう。
それでも、焦らされた体が、限界を訴えていた。