第31章 『S系女子の秘め事』 日向翔陽 R18
「夏乃ちゃんっ!でるっ!」
それは唐突だった。
じるり、と吸ったすぐ後、だんっと床を拳で叩く音がしたと思ったら、声。
きっと翔ちゃんは離れて欲しかったのだと思う。
でも私、離さないよ?
改めて咥え直し、ぢゅっと先を吸う。
ああっ、と声を吐き出すと同時、翔ちゃんは精液を吐き出した。
最近、出してなかったのかな。
すごく濃い。
吐き出された精液を全て飲み込み、口端に垂れた精液を舐めとる。
顔を上げれば、頬を赤く染め、涙目で肩を上下させる、可愛い可愛い翔ちゃん。
「夏乃…ちゃん…なんで…?」
そう、うわごとのように翔ちゃんは呟く。
何で…?
決まってるじゃない。
私、何も知らない純粋な子を開発するのが大好きなの。
自分優位のセックスってサイコーじゃない?
「翔ちゃんとえっちしたかったから?」
床に寝たままの翔ちゃんの太ももの上によいしょと乗る。
タイトスカートがくいと上に上がる。
スリットがかぱりと開く。
闇に浮かぶ白いオフショルダーを脱ぎ捨てると、さっき翔ちゃんの横に投げ捨てた鞄からコンドームを取り出す。
「ね、翔ちゃん。えっちしよ?」
口に咥えた銀のパッケージを引きちぎりながら、私は笑った。