第30章 『私を1度、満たしてください。』灰羽リエーフ R18
「っ…ふぅ…」
恥ずかしくて口元を手の甲で押さえ声を抑える。
ベッドに横たえられた身体。
捲られたTシャツ。
ホックを外され露わになった胸を、ライオンさんは楽しそうに両手で揉む。
たまに突起を指で摘まれくりくりと弄られると、身体が跳ね小さく声が出てしまう。
「俺、うさぎの声聞きたい。彼氏以外で感じて喘いでる声。」
突起に触れるか触れないか。
そんな場所で喋られたら感じてしまう。
「そこ…喋っちゃ…やっ…」
途切れ途切れに否定をするけれど、そんなお願いは聞いてくれるはずもなく、ライオンさんはぱくりと突起を口に含み舌先で突いたり、舌全体で舐めたり、時にはやんわりと歯を立てたりする。
だめ、と否定を口から吐いても、久しぶりの快感に身体が熱くなっていく。
触れて、舐められて、ただそれだけで、私の下半身は興奮していた。
触られていないはずの下半身は早くもびしょびしょ。
下着を触られたらきっとわかってしまうくらい濡れていてものすごく恥ずかしい。
「ね、気づいてる?」
くすり、と笑ったライオンさん。
何を、と聞こうとした時には答えを口に出して、私の羞恥心をさらに高めていく。
「腰、動いてる。そんなに触って欲しい?」
ふわり、裾広がりのガウチョ。
そのウエストのリボンをほどきながら、ライオンさんは中へと手を進めていく。
待ってなんて言葉を出す前に、愛液で濡れた下着に触られて、ライオンさんがククッと笑う。
「やっばいね。ぐちゃぐちゃ。
そんなに期待してた?」
「そんなこと…ない…」
「でもその割には濡れてるよ?このままでいいの?」
下着の隙間から一本、指が入り溢れる蜜をくちゅりと撫でる。
指に絡め取られた蜜はそのまま秘部の敏感な肉芽に塗られ、そのまま指で擦られる。
「っ…このままっ…だめ…」
ひくん、ひくんと腰が無意識に動き、気持ちの良い場所へと指を誘導する。
それほどに欲しいのに、ライオンさんは触れるか触れないかの位置に指を置き、私が自分から肉芽をこすりつけるようにさせる。
でもそれだと強い刺激は得られず、私の口ははしたないおねだりをした。