第28章 『朧月の夜。』 嶋田誠 R18
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「中山さん、ありがとうございました。」
「いや、気にしないで。実はこっちに用があったんだけど中々言い出せなかったからいい口実になった。」
今から彼女の家に行って来る、と帰って行った中山さんが廊下から見えなくなったのを確認すると、私はワンルームの部屋へと戻った。
そこにはシングルサイズの私のベッドに横になっている嶋田さん。
布団に顔を埋め、スヤスヤと寝息を立てている。
これじゃあちょっとやそっとじゃ起きないな。
さすがに今日はいろんな汗をかきすぎた。
嶋田さんが寝てるうちにお風呂に入ってしまおう。
そう思い手早く洋服や下着を持ち、浴室へ向かった。