第24章 『とろけるチョコは恋の味♡』木葉秋紀 R18
「夏乃さんかわい。」
ちゅっと耳たぶに口付けたかと思ったら、秋紀は耳のラインを舌でなぞる。
ぞわりぞわりと背中が泡立ち、身体の力が抜けた。
「夏乃さん、耳弱えーもんね?手、こっち。」
秋紀は私を玄関横の調理台に手をつかせ、するりとお尻を撫でた。
「…?この鍋に溶けてるやつって…チョコ?」
『そ…だよ。』
鍋に溶けたチョコフォンデュ用の牛乳に溶かしたチョコレート。
とろとろのチョコレートを見た秋紀は楽しそうに笑うと、ぬるくなったチョコレートに自分の指を浸した。
「ね、舐めて?」
目の前にチョコレートまみれの指を差し出され、私はそれに舌を這わせた。
甘いチョコレートが口に広がり、夢中になって舐めとる。
「おいし?夏乃さん。」
『ん…おいひ…』
指に付いたチョコレートをあらかた舐めとれば、秋紀は満足そうに指を口から引き抜いた。