第11章 『俺の年上カノジョ。』灰羽リエーフ R18
作ってもらった夕食を食べ、別々に風呂に入り、テレビを見ていたらあっという間に夜11時。
明日の朝食の準備から戻ってきた夏乃さんが目ざとく俺の脱ぎ捨てたジャージを見つけた。
『リエーフ?ジャージちゃんとたたまないと…』
俺の後ろをぱたぱたと動き回り、ハンガーにジャージを掛けてくれる夏乃さん。
『あっ!』
驚いたような声とともにかさりと何かが落ちる音。
『ごめん。ポケットから何か落ちちゃった。』
ポケット…って‼︎
やばい‼︎
そう思い、振り返るのと夏乃さんがそれを拾うのはほとんど同時で…
避妊具を手に取りぽかんとする夏乃さん。
「それっ、違うんです!えっと…その…」
良い言い訳も浮かんでこなくてえっと…だのあの…だのを繰り返していれば、夏乃さんは、俺の方を見た。
今まで見たことのないような、色っぽい顔で俺を見て笑ってた。
『リエーフ、したいの?セックス。』
SEX。
さらりと発せられたがそれは性行為を意味する言葉で、そんな卑猥な言葉が夏乃さんの口から発せられたと思うと、なぜか酷く興奮した。
『したいの?』
夏乃さんは問いながらラグの上に座り込んでいた俺に覆いかぶさるように迫る。
隙間から覗くたわわな胸やショートパンツから覗く真っ白な太腿。
健全な男子高校生の俺は欲望を抑えることができない。
『リエーフ、当たってる。』
そう指摘されたが、立ち上がった欲望はすぐに収まるわけはなく、腰を引くくらいしか対処のしようがない。
体を引こうとすると、俺の太腿に重みが加わる。
「っ!夏乃さんっ⁈」
名前を呼ぶと、夏乃さんは何のためらいもなくTシャツを脱ぎ捨てる。
『ん。いいよ?しよっか。』
そう、夏乃さんは言うと、俺の方に顔を近づけ唇に触れた。