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桜吹雪の舞う春に。【おそ松さん】

第2章 昔と変わらない桜の木




「じゃあまたね!」

「うん、バイバイ!」

4年ぶりに会ったトド松くんと別れ、
帰り道の私の頭の中は昔の思い出とさっきの出来事が
ぐるぐると回っていた。


トド松くん、ちょっと背高くなってたなぁ…
競馬とか嗜むようになったんだ…
そういえばおそ松くんにパシられたって言ってたっけ。


「……おそ松くん、」


おそ松くんって、今何してるのかな。

どんな感じになってるんだろう?

4年でそんなに変わらないかな。

久しぶりに会ったらどんな顔するんだろう。

相変わらずうるさいのかな。


久しぶりに深く考える彼の存在に脈拍が少し速くなる。


「…。」


あぁ 私やっぱり

高校生の時からずっと、この気持ち変わってない。

離れて4年経っても、今でもまだ好きなんだ。

おそ松くんのこと…


「あー…」

今おそ松くんの近くにいるんだと思うと、
少し心が跳ねたのと頬がぽんわりあつくなった。


高3の時、おそ松くんと私ホントは両想いだったんだっけ。

最後の最後に知って、泣いたなぁそういえば。

大学でいろんな人に出会ったし見てきたけど、それでもおそ松くんが好きだな。


おそ松くんもまだ、私への気持ちがあったり…

しないかな…


「……なーんて!」

どんな少女漫画だよ!都合良すぎる!

「流石に無いよ、うん」

と保険をかけるような独り言をつぶやき、心のどこかで本当にそうだったら良いのになと願う自分を誤魔化した。


はやく、松野家の皆に久しぶりに会いたいな。

荷解きが終わったら会いに行こうかな。



「ただいまー」

「おかえりー!って遅いわよ!!」





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