第13章 一番君を好きなのは*紫原*
「、貸すのだよ。」
ミドチン…。
「お前の身長じゃこの高さに干せと言う方が無理なのだよ。…俺たちに声をかけろ。」
「ありがとね、真ちゃん。助かっちゃった。」
あのさぁ、オレの仕事取らないでよー。
ちんも、なんでもっとオレのこと頼ってくれないの?
「っちー!」
うわ、黄瀬ちん。
「もー疲れた…。っち充電させてほしいっス!」
「…涼ちゃん重たいよ。あと女の子にいきなり後ろから抱きつくのセクハラ。」
ちょっとちょっとちょっと。
何ちんに抱きついてんの。
イライラする。
離れろし。
「さん。」
あれ…黒ちん?
ちんの耳に顔を近付けて、こしょこしょ内緒話してる。
ちん、はにかんで笑って何だか嬉しそう。
やめてよ、そんなにくっつかないでよ。