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黒子のバスケ*Short Stories2

第11章 暴君と私*青峰*


「お、この店入るぞ。」

大体大輝が立ち寄るのは、スポーツ用品店やメンズのショップ。

ここまでは一緒に見たり選んだりできるからいい。

本屋で週刊誌をチェックして、堀北マイのグラビアを隅から隅まで堪能している間、立ち読みしていても時間をもて余してしまうほど。

「並んで歩いてるだけでも幸せなの。」

そんな健気なことが言えたなら可愛げがあるのにな。

「ねぇ、大輝。あのお店入りたい。」

「あ?女物の店なんて入れるかよ。」

「じゃあ外で待ってればいいでしょ?」

「俺が暇だろうが。」

なんて自分勝手なの。

散々私のことは都合のいいように振り回しているのに。

さつきは「大ちゃんはちゃんに甘えてるんだよ。」って言ってたけど、どうなんだろう。

優しくないし、我が儘だし。

本当に私のこと好きなの?

複雑な思いが入り乱れる。

すると、携帯が一定の振動を刻んだ。
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