第11章 暴君と私*青峰*
久々の1日オフ。
今日はゆーっくり寝て、昼からショッピングにでも行こうかななんて考えていた。
なのに。
目覚ましかのように携帯の着信音が鳴り響いた。
「…もしもし。」
「おぅ。今日出掛けるぞ。10時に駅前のショッピングモールに来い。」
部屋の時計を見ると、現在9時18分。
家からショッピングモールまで、駅まで歩いて電車に乗ってトータル40分。
…そして私寝起き。
間に合うわけないじゃん!!
あぁ…折角のお休みも振り回されるのか…。
支度もそこそこに、駅まで走ってショッピングモールまでも走って、時計を見ると10時15分。
入り口の時計台の下に君臨している俺様彼氏。
「大輝…お待たせ。」
「おせぇよ。お前どんだけ俺を待たせるんだよ。オラ、さっさと行くぞ。」