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黒子のバスケ*Short Stories2

第10章 和みの秋の日*黒子*


「やっ…!テツくん!?いつからいた!?」

向かい側の席には、風にさらさらの青空色の髪をなびかせる彼が座っていた。

彼は頬杖をつきながら、ふわりと笑みを浮かべていた。

「5分前くらいですよ?」

そんな短時間だったの?

思わず自分の腕時計を確認すると、確かにあまり時間は経っていなかった。

「見てないで起こしてくれれば良かったのに…。」

「があまりにも気持ち良さそうだったので。…うたた寝してるのも可愛かったですよ?」

「可愛くないよー!もー!」

冗談が苦手な彼が口にするのだから本当にそう思ってくれたんだな、とは思うけど、そうも真面目に言われると何だか照れくさい。

「こうしてゆっくり会うのも久しぶりですね。」

「うん。でも、何だか久しぶりって感じしないよね。」

「…僕も同じことを思っていました。どうしてでしょうか。」
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