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黒子のバスケ*Short Stories2

第9章 ボーイズトーク*赤司*紫原*氷室


「ちんはここ座んなよ。」

紫原は先に座り、に自分の足の間を指差した。

は少し恥じらったが、紫原の「お願い」にはめっぽう弱く言われた通りに腰かけた。

「ちんお菓子持ってなーい?」

紫原は後ろからの顔を覗き込んだ。

「か…買ってきたよ。あっても困らないでしょ?」

「わーい!ありがとー。」

お菓子がたくさん入ったビニール袋を手渡され、紫原は上機嫌になった。

ペロペロチョコを取り出してかじっていると、が少し俯いていて耳が赤くなっていることに気が付いた。

「なんでちん赤くなってるの?」

また顔を覗き込むと、は目を見開いて、ぱっと顔を逸らした。

「…こんなに近くであっくんの顔見ることあんまりないし、ドキッとした。」

「ちん可愛いー。もうほんと好き。」

後ろから腕を回して、にぺたりとくっついて頬を寄せた。

恥ずかしいけど、紫原の真っ直ぐな愛情表現には幸せを感じた。
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