• テキストサイズ

黒子のバスケ*Short Stories2

第1章 身長差の恋*伊月*火神*木吉


<見上げれば足元不用心/火神>

「大我、お待たせ!帰ろっか。」

「おう。」

部活も終わって、大我と下駄箱の前で待ち合わせ。

まさか、二人きりで帰れる日が来るなんて。

いつもは皆と一緒か、少なくとも黒子くんがいて三人で帰るかだった。

付き合い始めてから、黒子くんは気を遣ってくれて二人きりにしてくれた。

大好きな人と並んで歩ける。

相手も自分と同じ気持ちだとわかっていると、尚更嬉しくて。

ついつい、彼の方ばかり見てしまう。

「今日もマジバ寄っていく?」

「そうだな。腹減ったし、チーズバーガー食いたい。」

目が合うと、恥ずかしそうに目をそらす彼が何だか愛しくてふわふわした気持ちになった。

チラチラと彼の方を見上げて色んなことを考える。

やっぱり身長高いな、とか。

整った顔してるな、とか。

彼が見てる景色はどんなのだろう、とか。

すると、何かに躓き足がもつれてバランスが崩れた。

転んじゃう。痛いんだろうな。恥ずかしい。

「!」
/ 323ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp