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黒子のバスケ*Short Stories2

第6章 頑張れ*笠松*


進路は、というと。

幸男は一足先にスポーツ推薦でWC前に大学進学を決めた。

全国区のバスケ部のキャプテンで、月バスにも取り上げられるほどのPG。

「俺さ、体育教師になろうと思う。」

進路どうするの?って2年の終わりに尋ねたら、真剣な面持ちできっぱりと言い切った。

いずれは自分がバスケ部を指導して、日本一にしたいんだと、彼らしい真っ直ぐな夢を語ってくれた。

森山は「俺は女子大に行く!」って声高らかに宣言して、「行けるか!アホ!」と幸男に頭を叩かれていた。

それは冗談だけど、「女子が多い学部に行く!」と大学を選んでいた。

小堀はやっぱり堅実で、将来どこかの会社に就職して起業するかもしれないし、経済の勉強がしたいと言っていた。

私は、どうしても行きたい大学の推薦枠が無かったため、一般入試を受けるしか選択肢はなかった。

本当はIHが終わった時点での引退を薦められていたけど、幸男たちと最後のWCへ行きたくて両親や先生を説得した。

とはいっても、幸男が自主練してる時間は以前まで練習を手伝っていたけど、教室で勉強して過ごしていた。

部活である意味息抜き出来ていたけど、今はただただ受験勉強だけ。

「気が狂いそう」というのも強ち嘘でもなかった。
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