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黒子のバスケ*Short Stories2

第5章 ボーイズトーク*緑間*日向*今吉


<日向>

「すみません。お待たせしました。」

緑間が彼女と離れチームの輪に戻ってきた。

すると、日向が気になっていたことをストレートに口にした。

「お前、マネージャーの子と付き合ってんのか?」

緑間はいつも通りの無表情で、淡々とした口調で答えた。

「はい。彼女です。」

「表情一つ変えへんなぁ。さっきみたいな顔がまた見たいわ。」

今吉の茶化すような言葉に、さすがの緑間も動揺を隠せなかった。

「なっ…!見てたんですか!?」

「見てたんちゃうわ。見えたんや。」

「日向くーん!ちょっと来てー!」

遠くからの聞き慣れたカントクの声に、日向はぴくりと反応した。

「カントク…一体今度は何だ。すみません、ちょっと行ってきます。」

日向はうんざりした表情で、早足でカントクの元へ向かった。

「いってらっしゃい。…青春やなぁ。」

「?」

一足先に日向が向かう先を見て、今吉はまたもニヤっと笑った。

緑間はその笑みの意味が理解できず、少しの間考え込んでいた。
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