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黒子のバスケ*Short Stories2

第5章 ボーイズトーク*緑間*日向*今吉


「、何をしているのだよ。」

「あれっ!真ちゃん、どうしたの?」

緑間は公園の少し手前の道路でに声をかけた。

「お前が見えたから来たのだよ。それよりその荷物はなんだ?」

「さっき高尾くんに飲み物買ってきてほしいって言われて…そしたら、同じチームの火神くんと青峰くんにも頼まれちゃったんだ。」

「貸すのだよ。…あの馬鹿共、後で覚悟しておけ。」

鬼のような形相とは裏腹に、荷物を然り気無く持ってくれる優しさには思わず顔を綻ばせた。

「まぁまぁ、真ちゃん。真ちゃんの飲み物も買ってきたの!冷たーいおしるこなのだよ!」

「うむ…有り難く頂くのだよ。」

大好きなおしるこを差し入れると、少しだけふっと微笑み口をつけた。

隣の彼女に視線を移すと、自分と同じ缶を持っていることに気がついた。

「…お前も今日は冷たいおしるこか?」

「うん。この前真ちゃんに一口もらって美味しかったから。疲れた時は甘いものだよね!」

「…いつもより美味い気がするのだよ。」

緑間はが自分の好きなものを美味しそうに飲んでいるのが、どこか嬉しかった。

「二人で同じ物を楽しむっていいよね。私じゃバスケは出来ないし…眼鏡かけてみようかな。」

「眼鏡?」

「真ちゃんのトレードマークでしょ?それに眼鏡かけてると何か知的に見えそうだし!ねぇねぇ真ちゃん、次のお休みの日眼鏡選んでくれない?」

「あぁ…。まぁ、俺はどちらでも好きだがな。」

緑間からの「好き」というストレートな言葉に、はふわりと微笑み幸せそうな表情を浮かべた。

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「緑間も女子と話したりするんですね。まぁ、秀徳のマネージャーだし当然か。」

「あれ絶対彼女やろ。いつもの無表情と全然違うやん。」

今吉の言葉の通り、彼女と話す緑間の顔には柔らかな笑みが浮かんでいた。
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