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黒子のバスケ*Short Stories2

第46章 Merry Christmas!2013*紫原*


敦が連れていってくれたお店はパスタもデザートも本当に絶品だった。

クリスマス仕様のデコレーションがされたクリスマスケーキは、さすがに彼も食べたことなかったみたいで目を輝かせて食べていた。

パスタよりもデザートの方が食べる量多かったのには、いつもながらさすがだな、なんて思って微笑ましかった。

一段落したのでプレゼントを渡そうかな、とごそごそし出すと、彼に制された。

「あ、ちん待って。帰りにもう一つ行きたいところがあるんだけど、いいー?」

「…?うん。」

外に出るとさっきよりも風が冷たくて、自然と彼の後ろに隠れた。

「ちょっとちーん、風避けにしないでくれる?」

「ごめんごめん。だって敦大きいから、つい…。」

「じゃあ腕組んでて。そしたら俺も暖かいし。」

彼の腕に自分の手を添えて、ぴたりと体を寄せると手を繋ぐのとは少し違う暖かさが込み上げてきた。

クリスマス当日には会えないけど、こうして時間を作ってくれて一緒に過ごせる幸せで胸がいっぱいになった。

「ちん、着いたー。」
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