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黒子のバスケ*Short Stories2

第45章 12月20日*赤司*


部活を終え、玲央のおすすめだという店で誕生日ということで、ケーキを御馳走になった。

寮へと帰る彼らと別れて、自宅へと足を運んだ。

郵便受けを確認すると、一通の手紙が日付指定で届いていた。

部屋に着くまで待ちきれず、その場で封を開いた。

「征ちゃんへ

お誕生日おめでとう!
今日は素敵なお誕生日になったかな?

会えた時は嬉しくてうまく伝えられない気がするので、手紙でまとめようと思います。

征ちゃんが生まれてきてくれて、出会えて、私を選んでくれたことに感謝しています。

離れてみて、私がどれだけ征ちゃんに甘えていて、どれだけ征ちゃんが好きか改めてわかりました。

遠く離れていても、いつも征ちゃんの幸せを願っています。

これからも毎年一番に征ちゃんのお誕生日に「おめでとう」って言うね。

…隣で。

16歳の1年が素晴らしい年になりますように。

征ちゃん、大好き。



手紙を全て読み終わった時、ある一言が引っ掛かり、僕は部屋へと急いだ。

鞄からキーケースを取りだし、僅かに期待を寄せて鍵を開いた。

一人暮らしのはずなのに、部屋には電気が点いている。

私室へと続く扉に人影が映り、中からゆっくりと扉が開かれた。
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