• テキストサイズ

黒子のバスケ*Short Stories2

第44章 囚われの姫君*青峰*


トイレから出て一応藍川さんを待ってみるけど、中々出てこない。

…もしかしたら先に行ったのかな。

大輝のところへ戻ろうと、歩みを進めようとした。

すると、不意に後ろから来た誰かに体を取り押さえられ、口を塞がれた。

必死に声にならない声を出そうとする。

「んー!んー!」

「黙ってた方が身のためだぞ。」

聞き覚えのない低い声に体は凍りつき、首筋に刃物を当てられた。

視界は布を巻き付けられて遮られる。

手首は後ろから誰かに捕まれていて動かせない。

周りから見えないように背中に刃物を突き付けられながら、私は外へと連れ出された。

大輝…助けて!

----------

「、おせぇな…。」

青峰は中々戻らないを気にかけていた。

トイレに行ってからそろそろ30分になろうとしている。

の携帯に電話をかけても、「電源が入っていない」という電子的な声が聞こえるだけ。

…さっきは普通に携帯を使ってただろ。

青峰は藍川の携帯に電話を掛けた。

「もしもし、青峰どうしたの?」

「藍川、お前って知らないか?」

「え?私先に出ちゃったからわかんないなぁ。彼女さんいなくなっちゃったの?」

「あぁ。もう少し探してみるわ。」

電話を切って、青峰は敢えての質問に対する藍川の答えに違和感を感じていた。

今度は別の相手へと電話を掛けた。

「…もしもし。細かいことは後で説明するから、車出してくれねぇか?が危ないかもしれない。」
/ 323ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp