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黒子のバスケ*Short Stories2

第42章 ぬくぬくしたい*木吉*


「鉄平、足大丈夫?」

「あぁ、歩くくらいなら問題ない。体動かしてないと、落ち着かないんだよ。」

激戦を戦い抜いた足は痛みを取り戻し、鉄平は年明けからは学校に通いながらリハビリをすることになっている。

問題ないなんて言ってるけど、前より少し歩幅が小さくなったこと、私ちゃんと気付いてるよ。

「嘘つかなくてもいいのに。…私はずっと隣にいるから、大丈夫だよ。」

自分よりもかなり高いところにある彼の顔を見つめると、彼は少しだけ目を潤ませていた。

「は優しいな。そういうところ、好きだぞ。」

自分の気持ちに嘘をつかない、ストレートな鉄平の言葉に私の頬が熱くなった。

「…私も鉄平のそういうとこ、好き。」

鉄平は私が指す「そういうとこ」がどこかわからないみたい。

はっ!と何かに気付いたようで、真面目な顔して言った答えは。

「…嘘つくところか!」

「ちーがーうー!」

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