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黒子のバスケ*Short Stories2

第40章 Merry Christmas!2013*青峰*


学校の近くにあるスーパーまでは歩いて10分ほど。

気持ちを落ち着かせるには、丁度いいくらいの距離。

急いで出てきてから、マフラーも上着も忘れてきてしまった。

「さむ…。」

プレゼントいつ渡そうかな。

帰りにパッと渡せば、いやらしくないかな。

本当は、恋人同士のクリスマスってもっと浮かれててはしゃいでるものかと思ってた。

でも、相手は大輝だし。

…ときめくクリスマスなんて夢のまた夢だな。

ちょっとくらい乙女心を分かってくれてもよくない?

「…大輝のバカ。」

その時ぐっと後ろから腕を捕まれ、くるりと向きを変えさせられた。

「おい、誰がバカだ。」

目の前にいたのは、少し息を切らした大輝だった。

「何でここにいるの!?」

「…さつきに追いかけろって言われて。」

ですよね。

そんなに気が回るはずないもんね。

「大輝来てくれて助かるよ。私だけだったら荷物持てないし…。行こうか。」

何となく気まずくて、大輝と目も合わせられない。

先に歩き出そうとすると、大輝が後ろから私の手を引っ張ってそれを制した。

「これ、しとけ。」

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